■「緑育」の定義
心の荒廃が叫ばれて久しくなりますが、約半世紀前パラダイムシフトとも言うべき、山離れ、米離れ、核家族化が進行し現在の緑の少年団とその親の2世代がスッポリと該当しています。さらに最近は地球温暖化の影響でしょうか古代から「常世の国」とうたわれたほど自然災害が少なく稔り多い本県でも異常低気圧により林野海岸だけでも一夜にして数十億円の被害が発生するなど一昔前には考えられない事例が当たり前のようにおこっています。
このような背景のもと県内の児童生徒も例外なく不安定な情緒に悩まされていますが、首都圏の県南地区緑化推進協議会の席で委員の校長先生のお話しが「緑育」の提唱の発端となりました。校長先生が新しい学校に赴任して児童の様子を観察すると何か分からないが生徒間で「ギスギス」した感じがあることに気づきました。そこで先任地の緑の少年団活動を思い出し学校敷地のブッシュ状になった雑木林に注目し、父兄に呼びかけ歩道を作り、刈り払いを行い低学年にも入れるようにすると、今まで保健室の常連の子供が楽しく林で遊んでいるのを見かけ、調べると全体として「保健室」の利用回数が激減している事実が判明したそうです。そこで県に子供たちを「緑と一緒に育つ育てる」緑育事業として「キッズの森」をプレゼントし県に「モデル事業」をつくっていただきました。ネーミングは知育・徳育・体育に続く食育を倣ったものです。 |